ひきちガーデンサービスの日記

オーガニック植木屋の日常や雑感

シェアハウスとコミュニティ・ガーデン

今日は日野市で講演会。 もう25年ほど前に、カンボジアの支援活動で知り合った本橋さんのおうちを壊してシェアハウスに建て直し、庭をコミュニティ・ガーデンにする計画。そのためには、まずは設計士さん、庭のボランティアさん、私たちが集まって、みんなで…

コア山吟行

昨日は俳句結社『椋』の中の「山雀句会」で、サクラの名所、コア山へ吟行に行った。さすがにサクラは終わっていたが、コア山にはウグイスの「ホーホケキョ」の鳴き声がこだまし、それに混じってメジロの「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」が合いの手を入れ、さら…

パンジーとハボタン

晩秋に植えたパンジーとハボタンが、春を迎えるとぐんぐんモリモリ育ち、花が次々と咲いてくる。 パンジーは11月ごろから庭にあるせいか、いちばん見事に花を咲かせる4月ごろには、なんとなく見飽きてしまう花でもある。それに4月ともなると、花屋の店先には…

モッコウバラ

いよいよモッコウバラの季節だ。 このバラはバラと言ってもトゲがない。バラというのに香りもない。病虫害にもあいにくく、生育もいいためにすぐに茂ってアーチやパーゴラを形づくる。 我が家で植えてあるところは、日陰といってもいいほどのところで、おま…

雑草取り

ひと雨来る前に、今日は朝から雑草取り。 私たちの三種の神器は、花がら摘み用のガーデニングバスケット、苔取り鎌、それにお手製のちょこっとお尻を乗せる草取り専用椅子。 バークチップを敷いてある園路だけは、苔取り鎌を使って根こそぎ抜いていく。 うし…

オーガニック・ガーデナーのための実践講座

昨年から始まったNPO法人日本オーガニック・ガーデン協会の「初心者向き実践講座〜命のめぐる庭づくり」が、今年も4月から始まった。 毎月第一土曜日で、単発でのご参加もOK!鳥の声や森の爽やかな風で、リフレッシュしてはいかが? 第一回は、道具の使い方…

結社と吟行

茶畑と桃の花 私たちは夫婦して「椋(むく)」という俳句の結社に参加している。結社なんていうと、まるで悪だくみしてる怪しい人たちの集まりのように聞こえるが、俳句界では、グループのことをそう呼ぶのだ。 諸葛菜(しょかっさい)。ムラサキハナナとも…

雑草

庭付きのアパートに越してきた方から、庭をなんとかしたいという依頼があり、まずは更地にすることを目標に作業することにした。 庭には、管理会社によって、除草剤が撒かれていた。やはり除草剤は「死の光景」である。 除草剤を撒かれた芝地 しかし、雑草も…

春らんまんのオーガニック・ガーデン

昨日の現場 昨日の現場で、植え替えのために抜いてきたパンジーやビオラ。まだ花が咲いていて、捨てるにはあまりにもしのびなく、コミュニティ・ガーデンに植えてみたら、ゴージャスに! ついでにハーブ園で購入したエキナセアやキンセンカ、コーンフラワー…

水鉢は小さなビオトープ

ビオトープというと「池」を作らねばと思いがちだが、そこまでしなくとも庭にひとつ水鉢があるだけで、生き物たちの憩いの場になる。 水鉢はその場に据え置くだけでもいいが、土を掘って半分以上を埋め込むと、水温が安定しやすい。蚊対策として、メダカを何…

ルビーロウムシ

今日の仕事はソヨゴについたルビーロウムシの掻き落とし。そろそろカイガラムシも春を迎えて活発に繁殖する時期なのだ。 掻き落としに使うのは、焼き鳥の竹串。尖った方で細かいところのものを落とし、平べったい頭の部分で枝いっぱい広がったものを掻き落と…

お花見

若い頃は、なんでみんながサクラの頃になるとそわそわするのか、理解できなかった。しかし、歳を重ねて今、この気持ちが少しわかるようになってきた。 サクラの花の時期は短い。満開から散りはじめるまでは1週間ぐらいだろうか?そして、人生も後半に差しか…

ヤドリギと鳥

東京都日野市で庭仕事をしていて、ふと遠くに目をやると、ケヤキが見えた。まだ葉っぱを出していないケヤキには、何やら丸いものがふたつついている。どうやらヤドリギらしい。ヤドリギは常緑の寄生植物で、海外では「永遠」を象徴する縁起のいいもの。神奈…

シジュウカラの巣箱

シジュウカラがしょっちゅう巣箱を見に来るのに、今年は巣作りしないからおかしいと思い、巣箱を外して中を見たら、掃除を忘れていた。 シジュウカラは、夫婦で巣作りすることで産卵・子育ての気合いが入るらしいので、ラクだろうからと前の巣を残しておかな…

タカコナカムラさんの料理教室『ホールフードスクール』

今日は午後1時から料理教室で講演会。なぜ、料理教室で庭の話?とも思われるだろうが、洗足池駅近くにあるタカコナカムラ・ホールフードスクールは、よくある料理教室とは一味も二味も違う。料理の作り方だけでなく、素材の選び方から、本物の素材を真面目に…

鳥を呼ぶ庭

いよいよ鳥たちの餌が少なくなってきた。虫はとっくにいないし、ナンテンやセンリョウ、マンリョウの実もだいぶ食べられている。そこへもってきて、この大雪だ。 餌台にポンカンを横割にして刺しておけば、いろいろな鳥が来るかな?と、楽しみにしていたら、…

香害(こうがい)

時々、お客さんの庭で仕事をしていて、気分が悪くなることがある。隣の家の洗濯物の匂いだ。頭痛と気分の悪さが私たちを襲う。先日、zoomで香害に関する日本消費者連盟の田中輝子さんによる講演会を聞いた。いくつか印象に残っていることをあげたいと思う。…

手仕事の楽しみ

私の若い頃は女子だけ家庭科をやらされて、「良妻賢母になんかなるもんか!」と反発して、まるっきり不真面目な生徒であった。そしてまんまと悪妻愚母になった私だが、手仕事の楽しみを大人になってから知ったのだった。もっと真面目に授業に出ていればよか…

ミシン

Eテレで水曜日午後1:30からの放送『ソーイング・ビー』をシーズン1からずっと録画して見ていて、現在シーズン6!私も昔は卓上ミシンを持っていたのだけど、とにかく重くて、そのうち使わなくなってしまい、あげてしまった。でも、『ソーイング・ビー』を見る…

ハラン

今日の昼はお稲荷さん。日が一向にささない日陰にハランが一株あると、こんなふうに皿に敷くと美味しそう見えるし、皿が汚れにくいので洗う時もラク。小さく切って、和菓子と皿の間に敷くのも、オツなもの。 地上付近にかなりエグい花を咲かせるので、花を楽…

ジャニーズ問題から見えること

ジャニーズ問題ですが、ジャニーズに全くもって関心がなく疎い私たちですが、雑感を書いてみようと思います。なぜなら、このことは、民主主義とも深く関係があるからです。1回目の記者会見は4時間以上で、質問者も60人以上いました。だとしたら、2回目の会…

ハゴロモの仲間

あまりにも繁らせすぎた木に、時々ふわふわした白いものが付いていることがある。からまりまくったキウイなんかにもいる。それはきっとハゴロモの仲間。幼虫はまるで「リオのカーニバル」の踊り子のよう。お尻からロウ物質を出してモジャモジャの羽根みたい…

映画『バービー』を観て

遅ればせながら、映画『バービー』を観てきた。もちろん、ピンクを着て行きましたとも(笑)。 本国アメリカでは大ヒットで、カップルで観に行ったら、意見が割れて別れてしまった人たちも数多くいるとか。日本上映前には『オッペンハイマー』のキノコ雲と『…

『おしゃれな人には理由がある』読了

年とともに、だんだんと着られる服がなくなってきて、お出かけするときに本当に困る。お腹はぽっこりだし、二の腕は太いし、胸は垂れてくるし。いまだに新しく買った服が全く似合わない、なんていう失敗も。 なんとかならないかと、藁をもすがる思いで手にし…

「『おかえり』と言える、その日まで」読了

私は山登りにはとんと興味がなくて、中学生の時に富士山の8合目まで自力で登ったのが最初で最後。とは言え、友人にはものすごいクライマーが何人かいて、彼女たちのSNSを見るたびに驚愕し、尊敬を覚える。 今回読んだ本は、民間の山岳遭難捜索チームの代表を…

一冊の本ができるまで

新刊の初稿ゲラがやってきた! 書いたのはもうずいぶん前のような気もするし、最近のような気もする。ところが書いてからも、じつにいろいろな作業が待っているのである。 まず最も大変なのが、写真撮影。内容に合う写真を、今までに撮った写真の中から、庭…

アッパッパ

私の母は4年前に96歳で亡くなったから、100年前に生まれたことになる。100年と言えば1世紀だ。 こう暑いと思い出すのだが、子どものころ、夏になると、母お手製の「ムームー」という袖のない寸胴のワンピースを着せられたものだ。今では信じられないかもしれ…

フライパン

注文してから2年半待って、ようやく届いた「魔法のフライパン」。うちにはフッ素加工のフライパンは無いんだけど、今使っている鉄のフライパンを重く感じるお年頃になって、もう少し軽くて中ぐらいの大きさのものが欲しかったのだ。 フライパンや中華鍋は、…

ヨモギ

先日、「いのちのめぐる庭づくり はじめてのオーガニック・ガーデン」実践講習会で、ヨモギオイルを作った。群馬からの参加者が、除草剤、殺虫剤不使用で、排気ガスにもほとんどさらされていない良質のヨモギをたくさん持参してくれた。その余りで、「ヨモギ…

暮らしの貯金

我が家は夫婦2人で現場に出ているので、家事は分担。ストレスが少なくなるよう、得意なことをそれぞれやるようにしている。というわけで、ツレは食事づくり、私は片付けと洗濯をやっている。何しろ中山間地に住んでいて、出前の類いも一切来ないから、どんな…