ひきちガーデンサービスの日記

オーガニック植木屋の日常や雑感

『おしゃれな人には理由がある』読了

年とともに、だんだんと着られる服がなくなってきて、お出かけするときに本当に困る。お腹はぽっこりだし、二の腕は太いし、胸は垂れてくるし。いまだに新しく買った服が全く似合わない、なんていう失敗も。

なんとかならないかと、藁をもすがる思いで手にしたのが、私と同年代のスタイリスト・石田純子さんの『おしゃれな人には理由がある 流行を超えて役立つ、着こなしのルール62』。

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いきなり「ベージュのパンツは老けて見える」とあり、あーよかった、1本も持ってない…と安堵。
だが、「全身のテイストを揃えて着ない」となると、昭和生まれで昭和育ち、テイストを揃えるのが当たり前だった世代に生きてきた私は「???」となってしまう。同じような素材、同じような色、同じブランドで揃えてしまうと、間違いではないけど、若々しさを感じさせないというのだ。たとえば、甘いトップに甘いボトムを合わせてしまうと「ぶりっこおばさん」になり、マニッシュなトップにマニッシュなボトムを合わせるとおじさんぽくなるそうな。そこで、この両方をミックスするのだが、半々にするとアンバランスで、8:2とか7:3ぐらいがオススメ。

いや、わからーん!もうこうなったら、この著者に全身コーディネイトして欲しい!と思ったら、東京・月島に50〜60代向けのセレクトショップを持っているらしい。なお、そのお店はその人に似合うスタイルを客観的に見つけるために、オンラインショップはやっていないという徹底ぶり。遠くから駆けつけて、全身スタイリングしてもらう人もいるという。興味津々。
「おしゃれは社会性」というのにも納得。洋服とは「私はこんな人間です」というメッセージを形にしたものだと。本当にそうだ!

若い時は何を着ても、若いというだけで美しいもの。歳をとったからこそ、清潔感のある、それでいて無理な若作りではない、生きてきた迫力と品を感じさせるファッションが必要だと著者は言う。どうせもう歳だからとか、お腹が出ているから、こんな派手な色はこの歳ではムリ!とか言わないで、歳をとったからこそ、私も綺麗になりたーい!