ひきちガーデンサービスの日記

オーガニック植木屋の日常や雑感

雑草

庭付きのアパートに越してきた方から、庭をなんとかしたいという依頼があり、まずは更地にすることを目標に作業することにした。

庭には、管理会社によって、除草剤が撒かれていた。やはり除草剤は「死の光景」である。

f:id:hikichigarden:20240415092938j:image除草剤を撒かれた芝地

しかし、雑草も負けてはいない。スズメのエンドウ、スギナ、ヒメオドリコソウが生え始め、なんとか緑の大地に戻そうとしている。f:id:hikichigarden:20240415093247j:imageスギナ

そして、そのことは、これらの雑草はすでに除草剤耐性になっているということでもある。雑草が除草剤を撒かれすぎると、除草剤に対して耐性をつけ、どんどん強くなり、もはや除草剤を撒いても絶えなくなっていく。すると、農薬会社はさらに強い除草剤を作るだろう。イタチごっこだ。

そういえば、広島に原爆が落とされた時、今後75年間は草木が生えないだろうと言われたが、翌年にはスギナをはじめ、いろいろな雑草が生えてきたという。雑草の生命力には驚かされる。 雑草は大地を浄化しようと、がんばってくれているとしか思えない。

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なお、不織布などでできた防草シートは、紙でも布でもなく、プラスチックなので、紫外線で劣化し、最後はボロボロになってしまい、土中にマイクロプラスチックとなって残ってしまう可能性が高い。そうなると、もう回収は不可能である。

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防草シートがわりに人工芝を敷き詰めようかと考えていた若い施主さんだったが、施工後に露出した土を見て、考えが変わってきた。私たちといっしょに作業して、土の感触に感動したのだ。

f:id:hikichigarden:20240415222335j:image施工後の土の露出した庭

施主さんには、雑草よけとして、クローバーのタネを播くか、クリーピングタイムを植えることを提案してみようと思う。

f:id:hikichigarden:20240415221048j:imageクリーピングタイム