ひきちガーデンサービスの日記

オーガニック植木屋の日常や雑感

2023-01-01から1年間の記事一覧

香害(こうがい)

時々、お客さんの庭で仕事をしていて、気分が悪くなることがある。隣の家の洗濯物の匂いだ。頭痛と気分の悪さが私たちを襲う。先日、zoomで香害に関する日本消費者連盟の田中輝子さんによる講演会を聞いた。いくつか印象に残っていることをあげたいと思う。…

手仕事の楽しみ

私の若い頃は女子だけ家庭科をやらされて、「良妻賢母になんかなるもんか!」と反発して、まるっきり不真面目な生徒であった。そしてまんまと悪妻愚母になった私だが、手仕事の楽しみを大人になってから知ったのだった。もっと真面目に授業に出ていればよか…

ミシン

Eテレで水曜日午後1:30からの放送『ソーイング・ビー』をシーズン1からずっと録画して見ていて、現在シーズン6!私も昔は卓上ミシンを持っていたのだけど、とにかく重くて、そのうち使わなくなってしまい、あげてしまった。でも、『ソーイング・ビー』を見る…

ハラン

今日の昼はお稲荷さん。日が一向にささない日陰にハランが一株あると、こんなふうに皿に敷くと美味しそう見えるし、皿が汚れにくいので洗う時もラク。小さく切って、和菓子と皿の間に敷くのも、オツなもの。 地上付近にかなりエグい花を咲かせるので、花を楽…

ジャニーズ問題から見えること

ジャニーズ問題ですが、ジャニーズに全くもって関心がなく疎い私たちですが、雑感を書いてみようと思います。なぜなら、このことは、民主主義とも深く関係があるからです。1回目の記者会見は4時間以上で、質問者も60人以上いました。だとしたら、2回目の会…

ハゴロモの仲間

あまりにも繁らせすぎた木に、時々ふわふわした白いものが付いていることがある。からまりまくったキウイなんかにもいる。それはきっとハゴロモの仲間。幼虫はまるで「リオのカーニバル」の踊り子のよう。お尻からロウ物質を出してモジャモジャの羽根みたい…

映画『バービー』を観て

遅ればせながら、映画『バービー』を観てきた。もちろん、ピンクを着て行きましたとも(笑)。 本国アメリカでは大ヒットで、カップルで観に行ったら、意見が割れて別れてしまった人たちも数多くいるとか。日本上映前には『オッペンハイマー』のキノコ雲と『…

『おしゃれな人には理由がある』読了

年とともに、だんだんと着られる服がなくなってきて、お出かけするときに本当に困る。お腹はぽっこりだし、二の腕は太いし、胸は垂れてくるし。いまだに新しく買った服が全く似合わない、なんていう失敗も。 なんとかならないかと、藁をもすがる思いで手にし…

「『おかえり』と言える、その日まで」読了

私は山登りにはとんと興味がなくて、中学生の時に富士山の8合目まで自力で登ったのが最初で最後。とは言え、友人にはものすごいクライマーが何人かいて、彼女たちのSNSを見るたびに驚愕し、尊敬を覚える。 今回読んだ本は、民間の山岳遭難捜索チームの代表を…

一冊の本ができるまで

新刊の初稿ゲラがやってきた! 書いたのはもうずいぶん前のような気もするし、最近のような気もする。ところが書いてからも、じつにいろいろな作業が待っているのである。 まず最も大変なのが、写真撮影。内容に合う写真を、今までに撮った写真の中から、庭…

アッパッパ

私の母は4年前に96歳で亡くなったから、100年前に生まれたことになる。100年と言えば1世紀だ。 こう暑いと思い出すのだが、子どものころ、夏になると、母お手製の「ムームー」という袖のない寸胴のワンピースを着せられたものだ。今では信じられないかもしれ…

フライパン

注文してから2年半待って、ようやく届いた「魔法のフライパン」。うちにはフッ素加工のフライパンは無いんだけど、今使っている鉄のフライパンを重く感じるお年頃になって、もう少し軽くて中ぐらいの大きさのものが欲しかったのだ。 フライパンや中華鍋は、…

ヨモギ

先日、「いのちのめぐる庭づくり はじめてのオーガニック・ガーデン」実践講習会で、ヨモギオイルを作った。群馬からの参加者が、除草剤、殺虫剤不使用で、排気ガスにもほとんどさらされていない良質のヨモギをたくさん持参してくれた。その余りで、「ヨモギ…

暮らしの貯金

我が家は夫婦2人で現場に出ているので、家事は分担。ストレスが少なくなるよう、得意なことをそれぞれやるようにしている。というわけで、ツレは食事づくり、私は片付けと洗濯をやっている。何しろ中山間地に住んでいて、出前の類いも一切来ないから、どんな…

アジサイ

雨の中、アジサイが美しい。私が子どもの頃と違い、たくさんの種類が園芸店でも売られている。 4枚の花びらのように見えるものは、じつは萼で、花は中央の粒のようなもののほうだ。だから、俳句では「紫陽花」の傍題として、「四葩(よひら)」というものが…

月刊『ねこ新聞』と私

「ねこ新聞」の編集長をされていた原口美智代さんが旅立たれました。創刊した夫の原口緑郎さんが障がい者となり、志を引き継いで、美智代さんがずっとがんばって来ました。緑郎さんが昨年12月20日に亡くなり、それから半年もしないでのことでした。とても仲…

虫が減ってる⁈

今日の現場で25ミリぐらいある大きなカメムシ発見!「キマダラカメムシ」というそうだ。長い植木屋人生の中でも、まだ2回しか見たことがない。色こそ地味だが、目が釘付けになるほどの迫力と存在感。アートのような柄。こういうのを、私は「シブ派手」と呼ん…

植物のお引越し

昨日の現場で、3月ごろに私たちが移植した植物と再会。移植した植物(低木)は、ツツジ、シロヤマブキ、ヤマアジサイなど、みんな元気に根付いていた。その中で面白かったのは、ツツジを植えるために、もともと植っていたアスチルベを50センチほど動かしたら…