いよいよモッコウバラの季節だ。
このバラはバラと言ってもトゲがない。バラというのに香りもない。病虫害にもあいにくく、生育もいいためにすぐに茂ってアーチやパーゴラを形づくる。
我が家で植えてあるところは、日陰といってもいいほどのところで、おまけに肥料をやった試しもない。なのに、毎年見事な花を咲かせてくれるのである。
そんなモッコウバラだからこそ、育ち過ぎて枝が四方八方に伸び、放任してしまうと荒れた庭になってしまう。
花が終わったらかなり思い切った剪定をし、その後は「シュート」というキツくぎゅーんと伸びる枝を、枝分かれしているところまでたどっていって、たびたび切り落とす作業が必要だ。
モッコウバラには白色のものもあり、それもまた清楚で愛らしい。