毎年剪定作業しているお客さんからSOSが入った。庭の東側の隣家との境に植えられているビワの元気がないとのこと。至急駆けつけた。
昨秋、剪定して以来、葉の茂りがよくなく、葉っぱも小さい。毎年同じぐらい剪定しても、例年ならモッサモサになるのに…。
なのに実をたくさん付けていて、木が弱っているため、タネとして子孫を残したいのかも。実は人間で言ったら「出産」に当たるので、木への負担が大きいため、まずは実を全て取り去る。
新葉は大切にしながら、実だけを取っていく。
今回は、ビワの根の先あたりに、3箇所の竹筒埋め込み法を試してみることに。これにより酸素と水を根の先にまで行き渡らせる目的。
まずはダブルスコップで土を掘り上げる。が、40cmほど掘ると、硬い粘土状の岩盤層。こんな硬いところで、このビワとしては精いっぱいがんばってここまで大きくなったのだろう。木の健気さに心打たれる。
穴を掘ったら、縦割りにして節を抜いた竹を埋め込む。
バーク堆肥と土を混ぜたもので埋め戻して、筒の穴から水を「これでもか!」というぐらいに入れる。
干天が続くようなら、この竹筒の穴から水やりをしてもらうよう、施主さんには伝えてきた。
もちろん最後に、「あきらめずにもう少し生きようよ!」という一言を掛けてきた。がんばれ!